ボバス法エクササイズ
起源
理学療法士のベルトラ・ボバスと夫のカール・ボバス博士は、1950年代初頭にボバス概念を提唱しました。ベルトラは舞踊と体操を学び、身体の動きやリラクゼーションの知識を治療に活かしました。カールは小児科医・小児外科医として、子どもの脳性麻痺や成人の神経障害に関心を持ち、世界各地で治療法を指導・研修しました。
治療方法
ボバスエクササイズは、患者の可動域と姿勢を改善し、日常生活での機能向上を目指します。理学療法士は、頭部、脊椎、骨盤帯、肩、足、手といった「キーポイント」を手技で刺激し、筋緊張を緩和しつつ筋制御と安定性を高めます。脳性麻痺の子どもは、症状の重さに応じて座位・立位・歩行の練習を行い、1回のセッションは約45分です。
留意点
ボバス概念は乳児から高齢者まで幅広い年齢層に適用可能です。治療開始前に医師が評価を行い、年齢・性別・神経疾患の種類・発症からの経過などを記録して個別プランを作成します。思春期の患者は身体変化や体重増加、性への配慮が必要です。脳卒中後の患者は、ボバス法と他のリハビリ手法を組み合わせることがあります。セラピストは各セッション後に患者の反応を見て治療を調整します。
家族・介護者の役割
脳性麻痺の子どもの保護者や神経障害を持つ方の介護者は、治療において重要な役割を果たします。理学療法士は患者の姿勢や動作を適切にサポートする方法を指導し、日常生活やレクリエーションの中でその動きを取り入れるよう助言します。
