取得性脳損傷(ABI)とは何か
米国では、2009年時点で約140万人が取得性脳損傷(Acquired Brain Injury, ABI)を伴う事故に巻き込まれると推定されています。主な原因は転倒、交通事故、歩行者事故、暴行です。年齢や性別を問わず発生しますが、特に15歳から24歳の男性がリスクが高いと報告されています。
取得性脳損傷とは
取得性脳損傷(ABI)は、出生後に起こる脳の損傷で、外傷性脳損傷(Traumatic Brain Injury, TBI)とも呼ばれます。頭部に強い衝撃が加わるか、頭蓋骨が破られて脳組織が貫通した場合に発生します。
損傷のタイプ
取得性脳損傷は大きく2種類に分けられます。
- 閉鎖性損傷:頭蓋骨は骨折せず、脳が頭蓋内で激しく揺れることで起こります。
- 貫通性損傷:頭蓋骨に破損が生じ、外部からの物体が脳に直接刺さります。
一次性と二次性の損傷
一次性損傷は外傷直後に起こる直接的なダメージです。一方、二次性損傷は外傷後数時間から数日間にわたり、炎症や血腫、代謝異常などが脳にさらなるダメージを与えます。
主な症状
症状は損傷部位や重症度により多様です。一般的な症状には、頭痛、気分変動、吐き気、視力障害、聴覚障害、耳鳴り、倦怠感、睡眠障害、めまいなどがあります。重度の場合は昏睡、運動機能障害、認知・感覚・機能的な欠損が見られます。
リハビリテーション
取得性脳損傷の治療は多岐にわたりますが、リハビリテーションが中心となります。日中治療、独立生活支援、行動療法、長期・移行期プログラム、急性期・亜急性期リハビリテーションなど、患者の短期・長期目標に合わせた多様なプランが提供されます。
