末梢神経障害は、主に手足など脳から遠い部位を支配する末梢神経が損傷することで起こり、痛みやしびれを伴う症状です。多くの場合、基礎疾患が原因となっているため、根本的な原因の治療が最優先となります。
識別
末梢神経は手足など体の遠位部を制御し、末梢神経障害はその神経が損傷することで痛みや感覚の低下が生じます。診断には血液検査や神経伝導速度検査が用いられます。
症状
初期症状は足や手の指先に軽いチクチク感が現れ、徐々に強くなり痛みを伴います。症状は足・手だけでなく、次第に腕や脚全体へ広がり、しびれや感覚消失に進行します。放置すると四肢の機能低下が起こる恐れがあります。
進行と影響
進行性の痛みは鋭い灼熱感から始まり、やがて感覚が鈍くなります。協調運動が困難になり、バランスや手と目の協調が乱れ、日常的な動作が困難になります。重症化すると軽い接触でも激痛を感じ、排泄機能障害が現れることもあります。
予防と治療
治療はまず基礎疾患や外傷の有無を確認し、原因を除去することが基本です。併せて、痛みを緩和するために経口薬や貼付型の鎮痛パッチなどが用いられます。
考慮すべき要因
外傷、脊髄圧迫、HIV、肝炎、がん、糖尿病などが末梢神経障害を引き起こすことがあります。また、工業用溶剤、鉛、ヒ素などの有害物質への曝露や有毒ガスの吸入もリスク因子です。
