対麻痺(下半身麻痺)の原因・症状・タイプ解説

対麻痺(パラプレジア)とは、下半身の運動機能や感覚が失われる状態を指し、足の動きができなくなるだけでなく、体幹の筋肉にも影響を及ぼすことがあります。原因は先天的な損傷、出産時の外傷、病気、事故など多岐にわたります。多くの対麻痺患者は歩行ができず、車椅子を主な移動手段としています。治療法は存在しますが、完全な治癒は期待できません。

原因

  • 脳と四肢をつなぐ神経経路が中断されることが主な原因です。脊髄は脳と体の各部位(脚や腕など)を結ぶ神経の束であり、損傷により下半身への信号が伝わらなくなると対麻痺が生じます。

脊髄の解剖

  • 脊髄は頸部(6本の頸髄神経)、胸部(12本の胸髄神経)、腰仙部(5本の腰仙髄神経)に分かれます。頸部の損傷は四肢麻痺(四肢麻痺)を、胸部や腰仙部の損傷は対麻痺を引き起こすことがあります。

症状の出現時期

  • 症状は事故などで脊髄が急激に切断された場合に瞬時に現れることもあれば、腫瘍の増大などで徐々に進行することもあります。

主な症状

  • 足の運動不能、温度感覚や痛覚の喪失、排尿障害、筋肉の不随意収縮などが挙げられます。痛みは感じられるが熱冷感が分からない、四肢は感覚はあるが動かせないといったケースもあります。ポリオなどの疾患でも感覚は残り歩行が困難になることがあります。

怪我の種類

  • 対麻痺は「不完全」および「完全」の2タイプに分けられます。不完全対麻痺は神経が完全に切断されていないため、杖や装具の使用で歩行が可能な場合があります。時間とリハビリにより完全に歩行できることもありますが、元の損傷による神経障害が残ることがあります。完全対麻痺は脊髄が完全に切断されており、ほとんどの場合車椅子での生活を余儀なくされます。

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