末梢神経障害の自然治療法
末梢神経障害は、手足に鋭い痛みや刺すような痛み、しびれ、感覚麻痺が現れる神経障害です。外傷、化学療法、毒素への曝露、感染症、アルコール依存、HIV感染、糖尿病などが原因となります。従来は処方薬(鎮痛剤、抗うつ薬、抗痙攣薬)で治療しますが、自然療法も有効です。
α-リポ酸(ALA)
α-リポは体内で自然に生成され、糖をエネルギーに変換する補酵素であり、強力な抗酸化作用があります。ドイツでは1959年から末梢神経障害の治療に用に使用され、米国ではカプセル形態で1日1,200〜1,800 mgが推奨されています。効果は3週間程度で現れることがあります。
副作用としては軽い筋痙攣や発疹、低血糖が報告されています。腎臓・肝臓疾患のある方や妊娠・授乳中の方は、必ず医師に相談してください。
運動療法
痛みがあると運動は億劫になりますが、適度な有酸素運動は血行を促進し、新しい血管の形成を刺激します。これにより神経障害の進行が遅れる可能性があります。また、運動は自然な鎮痛メカニズムを活性化し、脳を刺激して神経全体の機能を高めます。
まずは医師と相談し、1日5〜10分の軽いウォーキングから始め、徐々に20〜30分へと増やしましょう。関節への負担が少ない速歩が理想的ですが、室内でのストレッチや軽いウェイトトレーニングも効果的です。
鍼灸とTENS
東洋医学では、末梢神経障害は体内の「不調和」が原因と考えられます。鍼灸師は問診と身体検査を通じて個別の治療計画を立て、対象部位の血流を促すべく特定のツボに針を刺します。施術中に軽い痛みを伴うことがありますが、血流改善効果が期待できます。
併用療法として、低電圧の経皮的電気神経刺激(TENS)を行うこともあります。TENSは患部位に微弱な電流を流すだけで、ほとんど痛みを伴わずに神経の刺激が可能です。
まとめ
α-リポ酸、定期的な運動、鍼灸やTENSは、末梢神経障害の症状緩和に有望な自然療法です。開始前に必ず医師と相談し、個々の健康状態に合わせた安全なプランを立てましょう。
