パーキンソン病の痛みと症状
原因
パーキンソン病は、脳内でドーパミンという神経伝達物質が不足することが主な原因とされています。ドーパミンを産生する神経細胞が死滅または損傷し、その原因ははっきりしていません。環境中の有害物質や遺伝子変異が関与している可能性が指摘されていますが、決定的な証拠はまだ得られていません。
初期症状
症状は初めは軽く、手の微かな震え、バランス感覚や歩行の不安定、姿勢の前かがみ、動作の遅さ、声の小ささ、細かな手の動きの低下などが見られます。
進行症状
病状が進むと、筋肉の硬直が特に脚から始まり、痛みを伴うことがあります。足や頭、唇、舌に震えが現れ、ストレスや疲労で悪化します。表情が乏しくなり、歩行、会話、瞬き、食事の噛み砕きが困難になることもあります。さらに、不安、抑うつ、混乱、記憶障害、認知症などの精神的症状が併発することがあります。身体の制御が失われること自体も痛みの原因となります。
診断
初期段階では診断が難しく、患者の病歴と神経学的検査が重要です。医師は手の動作や協調性、歩行を評価し、震え、筋肉の硬直、動作の遅さ、片側から始まる症状、安静時の震えなど二つ以上の症状が認められた場合にパーキンソン病と診断します。
治療
主な薬剤はレボドパで、経口投与により脳内でドーパミンに変換されますが、病状が進むと効果が減少します。ドーパミン作動薬はドーパミンの働きを模倣しますが、幻覚や妄想といった副作用があります。薬物で十分な効果が得られない場合や進行したケースでは、深部脳刺激術(DBS)が選択肢となります。電極を運動制御領域に埋め込み、胸部に設置したパルスジェネレーターが脳へ微弱な電流を送ります。多くの患者は薬物療法で症状が緩和されますが、効果の持続期間や程度は個人差があります。
