不安障害に対するニューロチン(ガバペンチン)の概要

使用目的

ニューロチンは、てんかん発作の抑制を目的とした抗痙攣薬として承認されています。その後、神経障害性疼痛(例:幻肢痛や神経損傷による痛み)にも適応が拡大しました。さらに、以下のようなオフラベル用途でも利用されています。

  • 片頭痛の予防
  • メタンフェタミン、コカイン、アルコール依存症の離脱症状緩和(Prometaプログラム)
  • むずむず脚症候群(RLS)
  • 双極性障害や不安障害の補助療法

不安障害への適用

ニューロチンは、不安障害に伴う緊張感、過度な心配、非合理的な恐怖感、興奮、パニック発作、心拍数増加、血圧上昇、発汗、倦怠感、呼吸困難、胸痛などの症状緩和に用いられます。主な対象となる不安障害は以下の通りです。

  • 全般性不安障害(GAD)
  • パニック障害
  • 強迫性障害(OCD)
  • 社交不安障害
  • 恐怖症(特に広場恐怖症)
  • 外傷後ストレス障害(PTSD)
  • 分離不安障害
  • 抗精神病薬使用によるアカシジア

有効性

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの標準治療が十分に効果を示さない場合、ニューロチンが補助的に処方されます。プラセボと比較した臨床試験では、特に全般性不安障害、パニック障害、社交不安障害において有意な改善が確認されています。

投与指示・用量

初回投与は通常1日300 mgから開始し、症状や耐容性に応じて徐々に増量します。12歳未満の小児への使用は認められていません。妊娠中の使用は、医師がリスクとベネフィットを慎重に評価した場合に限ります。食事の有無は服用に影響しませんが、制酸剤は吸収を阻害するため、併用は避けてください。避妊薬の効果低下を招く可能性があります。アルコールは副作用を増強するため、服用中は控えるべきです。急に中止すると離脱症状が出るため、減量は医師の指導のもとで行ってください。

副作用

多くの患者で軽度の副作用が報告されており、以下が主なものです。

  • めまい、倦怠感、眠気
  • 吐き気、便秘、下痢、口渇
  • 過活動感

稀に重篤な副作用として、四肢のむくみ、気分変動、うつ状態、自殺念慮、筋協調障害、眼球運動異常などが報告されています。これらの症状が現れた場合は速やかに医師に相談してください。

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