TENS(経皮的電気神経刺激)治療プロトコル

経皮的電気神経刺激(TENS)は、電気刺激を利用して痛みを和らげる物理療法です。主に関節炎、腰痛、術後痛などに用いられ、皮膚を通じて神経を刺激し、体内のオピオイド系統を活性化させて不快感を軽減します。

機器

TENS機器は小型で持ち運びが容易、バッテリー駆動です。市販品は家庭用として購入可能で、サイズは小型テープレコーダー程度です。ACアダプタと電極パッドが付属し、電極は対象部位の皮膚に貼り付けて使用します。電流は低レベルでリードを通じて皮膚に伝わります。

周波数設定

個々の症状や部位により最適な設定は異なりますが、一般的には90〜130Hzの高周波が効果的とされています。パルス幅は80〜120µsが目安で、患者自身が最も快適と感じるレベルに調整します。家庭での使用では、試行錯誤により最適な設定を見つけることが推奨されます。

バースト(連続刺激)

集中した治療が必要な場合はバーストモードを使用します。1回のバーストで7〜9パルスを放出し、周波数は約150Hzです。電気針灸とも呼ばれ、従来の連続刺激とは異なる刺激パターンを提供します。

モジュレーション

モジュレーションは、通常モードとバーストモードを組み合わせて神経が刺激に慣れないようにする手法です。長期的な使用や効果的な治療を目的とした場合に推奨され、機器側で様々なパターンに設定可能です。

その他の活用例

米国国立衛生研究所(NIH)の研究では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に45分間TENSを適用し、肺の背部に電極を配置しました。その結果、プラセボ群に比べて呼吸が楽になる効果が測定されました。

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