ドロップフット(足底垂れ足)とは?
識別(概要)
ドロップフット(足底垂れ足)は、足の前部を上げることが困難になる神経筋障害です。足首の筋肉が弱くなるか麻痺し、つま先を指す・足を前後に動かすことができません。歩行時に足先が地面に引きずられ、歩幅が大きくなる(高いステップ)ことが特徴です。
症状
主な症状は足の前部が上がらないことで、歩くたびに足先が地面に「叩きつけ」られるように感じます。また、階段を上がるように太ももを高く上げて歩くことがあります。症状は一時的なものから永続的なものまであり、原因となる疾患によって異なります。
原因
ドロップフットは膝下の筋肉や神経の麻痺・弱化が直接の原因です。原因は大きく解剖学的、筋肉性、神経性の三つに分類され、具体的には以下が挙げられます。
- 足首や足指を支配する神経・筋肉の外傷や圧迫(例:コンパートメント症候群)
- 筋ジストロフィーなどの筋疾患
- 多発性硬化症やその他の神経系疾患、脳卒中
- 化学療法や多発性硬化症の治療に使用される薬剤の副作用
診断
診断は主に身体診察で行われ、症状や病歴を基に医師が判断します。必要に応じて、以下の検査が実施されることがあります。
- MRI:足部や神経の断層画像を取得
- 筋電図(EMG):筋肉と神経の電気活動を測定
治療法
治療は原因に応じて選択されます。主なアプローチは次のとおりです。
- 装具やスプリントで足首を固定し、歩行を補助
- 理学療法による筋力強化・歩行訓練
- 神経損傷が原因の場合、バッテリー式電気刺激装置による神経刺激
- 外科手術:神経修復、椎間板除去、脊椎矯正など
