胸骨痛の原因と対策
胸骨は、胸の中央に位置する扁平で短い骨で、胸郭の一部を構成します。肋骨とともに肺、心臓、血管を保護する役割があります。胸骨は上部の胸骨柄(manubrium)、中部の体部、下部の剣状突起(xiphoid process)からなります。年齢とともに軟骨で構成されていた剣状突起は骨に変化します。胸骨の痛みはさまざまな原因で起こります。
考慮すべき点
- 肋軟骨炎(costochondritis)は、上部肋骨と胸骨をつなぐ軟骨の接合部に炎症が起きることで局所的な胸部痛を引き起こします。胸部前面の軟骨を押すと痛みが増すことがあります。
潜在的要因
- ティエツェ症候群は、肋軟骨炎の一種で、炎症に加えて腫れが伴います。特に第2・第3肋骨と胸骨の接合部に腫脹が見られます。胸骨手術後に発症することもあり、原因は不明です。ステロイド注射やNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)で症状緩和が期待できます。
感染症
- 敗血性関節炎(septic arthritis)は、関節液や関節組織に感染が起こることで胸骨痛を引き起こすことがあります。別名は化膿性関節炎です。
炎症性疾患
- 強直性脊椎炎(ankylosing spondylitis)は、脊椎底部や肋骨・胸骨の関節に炎症と硬直をもたらし、胸部の伸展が制限され痛みが生じます。
対処法
- 痛み部位に温湿布を当てると緩和されることがあります。NSAIDsの服用については医師に相談してください。
