慢性痛に効果的な電子刺激療法
体の痛み反応
痛みは神経を通じて脳に伝わります。神経は電気的な信号で情報をやり取りするため、電気刺激によってその信号を遮断したり、感覚を変えることができます。
TENS装置とは
経皮的電気神経刺激(TENS)装置は、弱い電流を発生させる小型のバッテリ駆動デバイスです。電極が付いたコードが本体に接続され、皮膚に貼り付けて使用します。
TENS装置の仕組み
電極は粘着パッドで皮膚に貼ります。痛みを感じる部位近くに電流を流すと、神経インパルスが阻害され、脳への痛み信号が低減します。
また、電流により軽いチクチク感が生じ、実際の痛み感覚を和らげる「ゲートコントロール」効果も期待できます。
痛み緩和における電子刺激の利用例
手術後の痛み:術後の切開部周辺に電極を配置し、数日間入院中に使用することで痛みを抑えます。
筋肉の損傷や過度使用による痛み:痛み部位の上に電極を貼り、背部痛などに効果があります。医師の指導を受ければ自宅でもTENS装置を使用できます。
切断後の幻肢痛や関節炎:欠損部位や関節部に電極を当てることで、痛みの緩和が報告されています。
電子刺激使用時の注意点
筋肉が痙攣する場合は電流が強すぎるサインです。強さを下げて調整してください。刺激を感じない場合は設定が低すぎます。
24時間使用する場合は、少なくとも1日1回は電極を外し、皮膚の状態を確認します。刺激による赤みやかゆみが出たら、優しく洗って保湿し、別の部位に電極を移動させましょう。
ペースメーカーや心臓疾患をお持ちの方は、使用前に必ず医師に相談してください。電流が機器に干渉する恐れがあります。
