ターペンタイン(松脂油)の副作用と対処法
ターペンタインは松の木から採取される天然の溶剤で、工業や家庭で幅広く利用されています。しかし、飛沫、蒸気の吸入、または誤飲により体内に取り込まれると、深刻な健康障害を引き起こす可能性があります。ターペンタインに曝露した疑いがある場合は、直ちに救急医療を受診するか、緊急電話番号(例:911)または米国毒物管理センター(1‑800‑222‑1222)へ連絡してください。
呼吸器系への影響
OSHA(米国労働安全衛生局)によると、ターペンタイン濃度が75ppmを超えると鼻や喉の刺激を感じ始めます。濃度が175ppmに達すると、息切れ、咳、激しい喉の痛み、窒息感、胸痛といった重篤な症状が現れます。5年以上にわたり低濃度の蒸気に慢性的に曝露されると、肺がんのリスクが高まる可能性があります。誤飲した場合は呼吸不全により死亡することがあります。
眼への影響
ターペンタイン蒸気が175ppm以上になると、目の刺激が起こります。液体が眼に入ると、激しい痛み、結膜の充血、まぶたの痙攣が見られ、場合によっては一時的な角膜侵食が起きて視界がぼやけたり歪んだりします。
皮膚への影響
ターペンタインが皮膚に付着すると、刺激、紅斑、痛みが生じます。患部が青白く変色することもあり、直接接触した部位にやけど様の損傷が起こることがあります。
消化器系への影響
誤飲すると、喉の焼けるような痛み、吐き気、嘔吐(血液を伴うことも)、腹痛が現れます。血液が混じった下痢や血便が出ることもあります。
泌尿器系への影響
急性曝露でも尿中に血液やタンパク質が検出され、排尿時に痛みを伴うことがあります。腎臓が損傷すると腎不全に至り、生命を脅かす状態になることがあります。
