有害藻類が海を彩る
さまざまな種の渦鞭毛藻やその他の藻類が時折大量増殖し、海のブルーム(藻類の大発生)を形成します。時には海の一部が赤く染まり、いわゆる「赤潮」と呼ばれます。海のブルームは有毒になることがあります。
ブルームの分布
有毒・無毒を問わず、海のブルームは六大陸にある沿岸部で発生します。稀に遠洋でも観測されます。
ブルームの頻度
ウッズホール海洋研究所によると、近年、有毒ブルームの発生頻度は増加しています。かつては見られなかった地域でも出現し、例えば、ニューイングランド沿岸で有毒ブルームが記録されたのは1972年が最初です。
有毒ブルームを引き起こす生物種
ほとんどの海のブルームは無毒ですが、以下のような藻類は有毒ブルームを起こします。
- 渦鞭毛藻 Alexandrium tamarense
- 渦鞭毛藻 Gymnodinium catenatum
- 珪藻 Pseudonitzschia 属
- シアノバクテリア(藍藻)など
これらの藻類が産生する毒素は、二枚貝(特にムール貝)に蓄積されます。汚染された貝を摂取すると、麻痺や死亡に至ることがあります。また、魚類やマナティーなどの海洋生物にも致死的です。
ブルーム発生に影響する要因
栄養塩(特に硝酸塩)が豊富に存在するとブルームが起こりやすくなります。水温の上昇も促進要因です。さらに、藻類の生活史も関与します。たとえば、Alexandrium tamarense は性生殖後に休眠胞子体となり、一時的に増殖が止まります(Institut de Ciències del Mar)。
