イペカシロップの使用方法と注意点

イペカシロップは、子どもや大人の中毒治療に長い歴史を持つ薬剤です。摂取後約30分以内に嘔吐を誘発し、胃内の有害物質を排出します。イペカは植物由来で、セファリンとエメチンという二つの有効成分が胃で働きます。ただし、何の毒物を摂取したか正確に分からない場合は使用しないことが重要です。

使用手順

  1. イペカシロップで嘔吐を誘発する前に、全国毒物情報センター(1-800-222-1222)へ電話し、指示を仰いでください。場合によっては嘔吐が症状を悪化させることがあります。
  2. 化学薬品でやけどを起こす可能性があるものや、けいれんを引き起こす薬剤を飲み込んだ人にはイペカを与えないでください。ターペンチン、腐食性液体、石油系蒸留液、強酸などを摂取した場合は禁忌です。
  3. 患者が完全に意識があることを確認してください。意識が朦朧としていると嘔吐物が誤って気道に入る(誤嚥)リスクがあります。
  4. 毒物情報センターの指示に従い、推奨量のシロップを投与し、同時に満杯の水を飲ませます。水を飲むことで嘔吐がしやすくなります。
  5. 嘔吐物はバケツなどに集め、担当医の検査に備えてください。嘔吐物の成分分析により、摂取した物質の特定や今後の治療方針が決まります。
  6. 医師の指示がない限り、速やかに救急医療機関へ搬送し、追加の治療を受けてください。

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