エナラプリルと関節リウマチ:相互作用と注意点
エナラプリルとは
エナラプリル(商品名:ヴァソテック)は、ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)で、1985年に米国食品医薬品局(FDA)により高血圧とうっ血性心不全の治療薬として承認されました。
併用禁忌となる疾患・薬剤
関節リウマチ(RA)や全身性エリテマトーデス(SLE)、全身性硬化症、マルファン症候群、シェーグレン症候群などの結合組織疾患を持つ患者は、エナラプリルの使用に注意が必要です。特に、RA治療に用いられる金製剤(ナトリウムオルトヒオモレート)とエナラプリルを併用すると、重篤な副作用が報告されています。
ナトリウムオルトヒオモレートとの相互作用
金製剤は注射用金化合物で、RAの症状緩和に使用されますが、ACE阻害薬と組み合わせると「ニトリトイド反応」と呼ばれる急性反応を引き起こすことがあります。FDAはこの組み合わせを禁忌としています。
ニトリトイド反応の症状
- 顔面の紅潮や発赤
- 吐き気・嘔吐
- 低血圧(血圧低下)
これらの症状が現れた場合は、直ちに医師の診察を受ける必要があります。
FDA の警告ラベル
1988年2月9日、FDAはヴァソテックの包装ラベルに、ナトリウムオルトヒオモレートとの併用で起こり得る「ニトリトイド反応」の危険性について警告文を追加しました。この警告は、連邦薬事・化粧品法第505条(o)(4)項に基づくものです。
