ホイップル病

ホイップル病は主に消化器系に発症しますが、脳や心臓などの重要臓器にも影響を及ぼすことがあります。進行は緩やかで、年間約100万人に1人しか発症しない非常に稀な疾患です(メイヨークリニック)。

原因

  • 腸内に侵入した細菌 Tropheryma whipplei が小腸に病変を作り、徐々に全身へ拡散します。
  • 遺伝的に免疫機能が低下している人は、同細菌に感染しやすいと考えられています。

症状

  • 下痢、体重減少、腹部痙攣、倦怠感、貧血、関節炎、筋力低下などが一般的です。
  • 稀に咳、脾腫、リンパ節腫脹、心雑音、痙攣発作などが見られます。

診断

  • 身体診察、血液検査に加えて小腸の生検が主な診断手段です。
  • 症状が進行した段階で診断されることが多く、早期発見が難しいことがあります。

治療

  • 細菌を除去するために、1〜2年にわたる長期抗生物質療法が行われます。症状は通常1〜3か月で改善します。
  • 関節痛にはイブプロフェンなどの鎮痛剤が有効です。重症例ではステロイドが併用されることがあります。
  • 栄養不足が見られる場合は、適切なサプリメントで補います。

注意点

  • 感染が中枢神経系に達すると不可逆的な障害を引き起こし、致命的になることがあります。
  • 早期の医療介入が感染拡大防止に不可欠です。

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