副腎不全(アジソン病)とは何か
副腎不全(アジソン病)は、副腎から分泌されるコルチゾールやアルドステロンが不足する疾患です。適切なホルモン補充が行われないと、重篤な合併症や死亡につながる可能性があります。以下では、症状、診断、治療、日常生活での留意点について解説します。
徐々に現れる症状
- 疲労感、筋力低下、食欲不振、体重減少、低血圧、塩分欲求、低血糖、皮膚の色素沈着、イライラ、うつ、関節・筋肉痛などが数か月にわたって徐々に出現します。
急性危機(アジソン危機)の症状
- 感染症、ストレス、外傷などがきっかけで急激に症状が出現し、腹部・下肢・腰部の痛み、下痢・激しい嘔吐、低血圧、意識消失、高カリウム血症などが見られ、生命に関わる緊急事態となります。
検査・診断
- 血液検査で副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)抗体、カリウム、ナトリウム、コルチゾール、ACTH濃度を測定します。MRI・CTで副腎や下垂体の画像評価を行い、ACTH刺激試験(合成ACTH注射後のコルチゾール測定)で副腎機能を評価します。
治療
- ステロイド薬(ヒドロコルチゾン、プレドニゾロンなど)を終身服用します。病状やストレス時は用量を一時的に増やすことがあります。経口薬が服用できない場合は注射に切り替え、アジソン危機時は静脈内にヒドロコルチゾン、塩化ナトリウム、ブドウ糖を投与します。
日常の留意点
- 医療用IDカードやブレスレットで自分の病状を周囲に知らせ、投薬を忘れないよう注意します。予備の薬と注射用ステロイド、針・シリンジを常備し、主治医と定期的に相談して症状変化に迅速に対応できる体制を整えます。
