関節リウマチ(RA)の治療法は?
関節リウマチ(RA)は、現在のところ根治療法が確立されていない慢性疾患です。時間とともに関節や骨が弱くなり、変形やねじれが起こります。年齢を問わず発症し、進行すると激しい疼痛や機能障害をもたらしますが、適切な治療により進行を遅らせ、症状を緩和することが可能です。
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
NSAIDsは炎症と疼痛を引き起こすプロスタグランジンの合成を抑制します。アスピリンが最初に広く使用された薬ですが、胃腸への副作用が問題視され、現在ではイブプロフェンやナプロキセンなどが主に処方されます。疼痛の緩和や炎症の軽減に有効ですが、長期使用は胃潰瘍や腎機能障害のリスクがあります。
コルチコステロイド
ステロイドはNSAIDsやDMARDが効果を示すまでの橋渡しとして短期間使用されます。経口、静脈内投与、または関節内注射の形で投与され、プレドニゾンなどが代表的です。副作用として顔面肥満、体重増加、血圧上昇、血糖上昇、骨粗鬆症などが報告されています。そのため、最低限の用量と期間での使用が推奨されます。
DMARDs(疾患修飾性抗リウマチ薬)
DMARDは関節リウマチ治療の中核をなす薬剤で、病態そのものを変える効果があります。診断直後に使用を開始することが推奨され、効果は6〜8週間後に現れます。代表的な薬剤にはメトトレキサート、レフルノミド、サラゾスルファピリジンなどがあり、用量は週10〜25 mgが一般的です。長期にわたり使用されることが多く、5年以上継続する例もあります。
理学療法(リハビリテーション)
理学療法士は関節への負担を減らす動作指導や補助具の提案を行います。たとえば、指先の痛みがある場合は前腕で物を持ち上げる、腕を伸ばしてガラスドアを押す代わりに体を傾けて開くといった工夫が有効です。症状が進行し歩行が不安定になった場合は、杖や歩行器、室内用カートなどの使用を検討します。
手術
薬物療法やリハビリで効果が得られない場合、外科的治療が検討されます。関節置換術や骨変形矯正術など、変形した関節や骨を修復・置換する手術が主に行われます。
