脊柱側弯症(Scoliosis)の概要と対策
症状
肩の高さが左右で違う、肩が突出して見える、ウエストが不均等、骨盤の高さが左右で異なる、体が一方向に傾く、疲労感があるなどが典型的です。重度の場合、腹部側の肋骨が一方的に目立つことがあります。
原因
大多数の側弯症は原因不明(特発性)とされますが、以下のような要因が関与することがあります。
- 神経筋疾患や筋肉の異常
- 先天的な脊椎形成不全(先天性側弯症)
- 出生時の脚長差や胎児期の発育異常
リスク要因
思春期の成長期に発見されることが多く、特に女子に重症化しやすい傾向があります。診断が早いほど進行リスクが高く、上部胸椎の曲がりは下部より悪化しやすいです。先天性側弯症は出生後に発症した側弯症よりも進行しやすいとされています。
治療
軽度の側弯症(曲度<25°)は経過観察のみで済むことがあります。曲度が25°以上で進行が予想される場合、以下の治療が選択されます。
- ブレース:曲度25°~40°の患者に装着し、成長期の進行を抑制
- 手術:曲度50°以上、または肺・心臓への圧迫が見られる場合に実施
予後
側弯症は曲度に応じて重症度が分類されます。
- 軽度:<20° ― 経過観察のみ
- 中等度:20°~40° ― ブレースや経過観察で管理
- 重度:40°~75° ― 症状や進行度に応じてブレースまたは手術
- 非常に重度:>75° ― 肺や心臓への影響が出やすく、手術が必要
曲度が100°を超えると心肺機能に深刻な障害を及ぼす可能性があるため、早期の診断と適切な治療が重要です。
