後頭葉卒中のサインと症状

脳卒中の症状は、障害を受けた脳部位と障害の程度によって異なります。後頭葉は脳の後方に位置し、主に視覚情報の受容や色・形の認識に関与しています。後頭葉だけが障害を受けた場合、主な問題は視覚に関する症状であり、他の神経症状はほとんど見られません(2000年11月号『Optometry』)。リハビリテーションにより多くの機能は回復可能です。

視覚低下

  • 視界がぼやける程度から完全な失明まで様々です。重度の場合は皮質性失明(cortical blindness)となり、眼自体は正常で瞳孔反射も保たれますが、視覚情報が認識できません。視野の一部だけが失われることもあります。

盲視(ブラインドサイト)

  • 患者は「見えていない」ことを自覚しないものの、光や動きの変化に反応します。医師は視覚テストで患者が実際に視覚情報を受け取っていないことを確認します。

アントン症候群

  • 患者は自分は見えていると主張しますが、実際には壁や物体にぶつかるなど視覚が欠損しています。実際に存在しない物体を説明することもあります。

認識障害

  • 視覚はあるが、物体やシーンを認識できません。例えば、ベルを手に取ったり音を聞いたりすれば分かりますが、見ただけでは認識できません。絵を描く・同一物体をマッチさせることが困難だったり、名前を付けられないことがあります。

身体的兆候

  • 視覚性失調(optic ataxia)として、手と目の協調が失われます。視覚を必要とする作業がぎこちなくなり、速い眼球運動が指示できなくなることがあります。

色覚障害

  • 色が薄く見える、あるいは灰色に見えることがあります。色失語(color anomia)では、色は正しく認識できても、色名と結びつけられません。

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