脳幹卒中の予後とリハビリのポイント

脳卒中は突然発症し、脳への血流が遮断される「脳の発作」です。脳幹を含む複数の部位で起こり得ます。脳幹卒中の特徴と予後(回復可能性)を理解すれば、医療者は適切な治療方針を立てやすくなります。

脳幹卒中の影響

脳幹は呼吸、心拍、血圧、意識、嚥下、運動制御など、生命維持に不可欠な機能を司ります。脳幹卒中はこれら基本的な機能に障害をもたらし、生命に関わるリスクが高まります。早期診断と治療により回復の可能性が高まります。

コミュニケーション機能

言語機能の回復はリハビリの鍵です。卒中後の約30%が構音障害(ディスアーシア)を示し、声が不明瞭・低くなることがあります。言語療法により改善が期待できますが、一部はロックイン症候群(目だけ動かせる状態)に陥り、予後は不良です。

嚥下機能

嚥下障害(ディスファジア)は脳幹卒中患者の約65%に見られます。重症度とリハビリの遵守度により回復見通しは大きく変わります。リハビリは筋トレ、姿勢指導、食事形態の調整などで構成されます。

運動・移動能力

脳幹の損傷は筋肉制御を阻害し、手足の随意運動が制限されます。回復のピークは発症後3か月以内で、その後は緩やかな改善が続くことがあります。重度の脳神経障害があっても、長期的に見れば回復の可能性はあります。

バランスとめまい

めまい(ヴァーティゴ)やバランス障害は脳幹卒中の初期症状です。薬物療法とバランス訓練により改善が期待できますが、予後は脳損傷の範囲に依存します。筋力強化とバランス訓練が有効です。

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