ヨガが脳卒中後の回復に与える効果
一般的な身体的症状
脳卒中患者が直面しやすい問題として、バランス感覚の低下、言語障害、片側の麻痺があります。片側麻痺は左右どちらか、あるいは両側の手足や顔面に現れ、発話にも影響を及ぼします。
失語症と協調性の改善
ニューヨークの Continuum Center for Health and Healing が実施した研究では、ヨガの実践が失語症のある患者の言語機能を向上させ、微細運動の協調性も改善したことが報告されています。
片麻痺(ヘミパレシス)への効果
『Physical Therapy』誌が紹介した研究によれば、ヨガは片麻痺を抱える患者の身体機能を向上させ、日常生活動作のパフォーマンスが改善されました。
ネガティブな感情への対処
脳卒中後はストレスや悲しみといった負の感情が増えることが多いです。ヨガに含まれる瞑想やプラナヤマ(呼吸法)は、心身を落ち着かせ、情緒の安定に寄与します。
ポーズの段階的な取り入れ方
Yoga Journal に寄稿した Baxter Bell 医師は、まずは椅子に座ってアーサナ(ポーズ)を行い、可動域とバランスを確認することを推奨しています。
次に、床に移行できる方は、壁に足をつけた状態で立位ポーズを再現し、徐々に負荷を高めます。例えば、ウォリアーⅠ・Ⅱなどの立位ポーズは、頑丈な折りたたみ椅子をサポートとして利用すれば安全に練習できます。
避けるべきポーズ
逆転のポーズや頭部が心臓より下になるポーズは、頸部への血流に影響を与える可能性があるため避けるべきです。また、頸部をねじるような激しいツイストは、頸動脈のプラークリスクを考慮し、体幹中心の穏やかなねじりに留めることが望ましいとされています。
