眼窩周囲蜂巣炎と甲状腺眼症
眼窩周囲蜂巣炎
眼窩周囲蜂巣炎は、眼窩周辺の皮膚が急性の細菌感染により腫れ、赤く、熱感や刺激感を伴います。副鼻腔炎や外傷が原因となることがあります。小児(特に6歳未満)に多く見られ、放置すると眼窩蜂巣炎へ進展し、眼球が突出することがあります。
甲状腺
甲状腺は喉頭のすぐ下に位置し、代謝を調整する甲状腺ホルモンを産生します。ホルモンの過剰または不足は様々な症状を引き起こし、その一つが甲状腺眼症です。
甲状腺眼症
甲状腺ホルモンの異常に伴い、免疫系が眼球を動かす筋肉に炎症を起こし、筋肉が肥厚・腫脹します。その結果、眼球が前方に突出し、視神経を圧迫すると視力低下や失明の危険があります。また、眼の乾燥感・異物感、視界のぼやけ、複視も生じます。
治療
眼窩周囲蜂巣炎は細菌感染が原因のため、経口抗生物質で治療します。適切に治療すれば合併症はほとんど起こりません。甲状腺眼症はまず甲状腺機能の正常化が必要で、抗甲状腺薬(メチマゾールなど)や甲状腺ホルモン補充が行われます。しかし、筋肉の腫脹が残る場合は、眼球突出を抑えるために以下の処置が取られます。
- 夜間に眼瞼をテーピングして閉じる練習
- 眼瞼再建手術で眼瞼を拡大
- ステロイド投与や放射線療法で筋肉を縮小
留意点
眼窩周囲蜂巣炎や甲状腺眼症の症状が現れたら、速やかに医師に相談してください。眼球が突出したまま放置すると、眼窩蜂巣炎や視力障害につながる恐れがあります。
