T3とT4の血液検査の基準値とは?
甲状腺ホルモン
甲状腺はヨウ素を利用してチロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)を合成します。下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)が甲状腺に働きかけ、T4・T3の産生を促します。
検査方法
主に血清中のT3・T4濃度を測定する血液検査が行われます。甲状腺ホルモン補充薬を服用していない患者では、放射免疫測定法(RIA)などが用いられることもあります。
T4(チロキシン)の基準値
ミシガン大学医療システムによると、血清T4の正常範囲は5〜13.5 µg/dLです。数値が高い場合は甲状腺が過剰にホルモンを産生しているか、補充薬の投与量が多すぎることを示します。逆に低い場合は甲状腺機能低下や、補充薬の量が不足している可能性があります。
T3(トリヨードサイロニン)の基準値
血清T3の正常範囲は100〜200 ng/dL(=0.1〜0.2 µg/dL)です。高値は甲状腺機能亢進症、バセドウ病、あるいは甲状腺癌を示すことがあります。低値は甲状腺機能低下症や橋本病が考えられます。肝疾患や妊娠中は一時的にT3が上昇することがあります。
検査時の留意点
エストロゲンや一部の薬剤は血中のT3・T4濃度に影響を与えることがあります。単一の検査だけでなく、TSHやFree T4・Free T3など複数の指標を組み合わせて評価することで、甲状腺異常の判定精度が向上します。
