甲状腺機能亢進症の兆候と症状
症状
甲状腺が過剰に働くと、甲状腺ホルモン(チロキシン)が過剰に分泌され、様々な身体機能に影響します。主な症状は以下の通りです。
- 集中力の低下、イライラ感、神経過敏、落ち着きのなさ
- 食欲増進にもかかわらず、原因不明の体重減少
- 多汗、暑さへの耐性低下、震え、疲労感、睡眠障害(不眠)
- 下痢、吐き気、皮膚の紅潮やかゆみ
心臓に関する症状も頻繁に現れます。心拍数の増加や不整脈、胸の中で鼓動が激しく感じられることがあります。
身体的所見
医師の診察で確認できる代表的な所見は以下です。
- 甲状腺腫(甲状腺の肥大)
- グレーブス眼症:眼球が前方に突出し、視界がぼやけたり光に敏感になる。眼球運動が制限されることもある。
血液検査では、血中チロキシン濃度が上昇し、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が低下していることが確認できます。TSHは甲状腺ホルモンの産生を調節するホルモンで、低下はチロキシン過剰を示します。
必要に応じて、甲状腺シンチグラフィや放射性ヨード取り込みテストが行われます。放射性ヨード取り込みテストは、甲状腺がヨードを取り込む速度を測定し、ホルモン産生の活性を評価します。
注意点・合併症リスク
症状や所見を放置すると、重篤な合併症を招く恐れがあります。代表的なリスクは以下の通りです。
- 心不全や心房細動などの心血管系合併症
- 骨密度低下による骨粗鬆症
早期の診断と適切な治療により、甲状腺機能亢進症は十分に管理可能です。異常を感じたら速やかに医療機関を受診しましょう。
