甲状腺疾患の概要とサブクリニカルの課題
甲状腺疾患は甲状腺の機能障害全般を指す総称です。米国国立衛生研究所によると、米国人口の約6%が何らかの甲状腺疾患を持っていますが、血液検査が正常範囲でも症状が出るサブクリニカル甲状腺疾患はこの数字に含まれていません。
甲状腺とは
甲状腺は内分泌系の一部で、エネルギー代謝やタンパク質合成、他のホルモンの刺激を調整する2種類のホルモン(甲状腺ホルモン)を分泌します。
甲状腺疾患の主なタイプ
甲状腺疾患は大きく「甲状腺機能低下症(低下症)」と「甲状腺機能亢進症(亢進症)」の2つに分けられます。
- 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの分泌が不足し、代謝や心拍数が低下します。
- 甲状腺機能亢進症:ホルモンが過剰に分泌され、代謝や心拍数が上昇します。
主な症状
- 低下症の症状:体重増加、抑うつ、脈拍遅延、低体温、睡眠時間増加など。
- 亢進症の症状:動悸、不眠、気分高揚、体重減少、暑さに対する不耐性など。
サブクリニカル甲状腺疾患
血液検査で甲状腺機能は正常範囲にあるものの、低下症または亢進症に似た症状が現れる状態をサブクリニカル甲状腺疾患と呼びます。
診断と議論の現状
現在、甲状腺機能検査の基準範囲が広すぎるため、多くの患者が診断されていないという見解が広がっています。フロリダ大学ヘルスサイエンスセンターの研究では、人口の最大20%がサブクリニカル甲状腺疾患を抱えている可能性が示唆されています。
