甲状腺機能低下症の原因・症状・診断・治療法
甲状腺は喉仏のすぐ下にある蝶形の内分泌腺で、代謝を調節するホルモン(T4、T3)を産生します。甲状腺ホルモンが十分に分泌されない状態を甲状腺機能低下症(低甲状腺)と言います。放置すると肥満、不妊、心血管疾患などのリスクが高まります。
原因
- 最も一般的なのは自己免疫性甲状腺炎(橋本病)です。免疫系が甲状腺組織を攻撃し、ホルモン産生が阻害されます。
主な症状
- 疲労感、寒さに対する耐性低下、月経異常(不規則・無月経)などが典型的です。症状はホルモン不足の程度と期間により個人差があります。
合併症
- 治療しない場合、甲状腺腫(甲状腺肥大)、心不全や不整脈、胎児の先天性異常などの重大な合併症を引き起こす可能性があります。
診断方法
- 医師は血液検査で血清中の甲状腺ホルモン(FT4、FT3)と甲状腺刺激ホルモン(TSH)を測定し、低甲状腺の有無を判定します。
治療法
- 甲状腺ホルモン補充療法が基本です。レボチロキシン(合成T4)を毎日服用し、ホルモンレベルと代謝を正常化します。自然由来の製剤(乾燥豚甲状腺)もありますが、効果と安全性は合成薬が主流です。
