甲状腺障害と心臓リスク
甲状腺は首の鎖骨上に位置する内分泌腺で、代謝を調節するホルモンを分泌します。この代謝は全身の臓器に影響を与え、特に心臓の働きにも大きく関わっています。
頻脈(心拍数の増加)
甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)では、甲状腺が過剰にホルモンを産生し代謝が加速します。その結果、心拍数が上がり、動悸や不整脈を感じやすくなります。
心房細動(不整脈)
甲状腺機能亢進症は心房細動のリスクを高めます。米国の医療情報サイトABC News Healthは「甲状腺機能亢進症に伴う代表的な不整脈は心房細動である」と報じています。
心機能の低下
甲状腺機能低下症は甲状腺のホルモン産生が不足し、全身の代謝が低下します。その結果、心拍出量が減少し、心臓の働きが鈍くなります。
血中コレステロールの上昇
甲状腺機能低下症は悪玉コレステロール(LDL)の濃度を上昇させます。コレステロールが増えると動脈壁にプラークが沈着しやすくなり、血流が阻害されて心臓病や心不全のリスクが高まります。
心肥大(拡大)
甲状腺機能低下症が長期間続くと、心臓が拡大することがあります。胸部X線検査で心臓のサイズが大きく映ることが確認されています。
