粘膜下筋腫(子宮筋腫)の概要と対策
概要
粘膜下筋腫は、子宮内膜のすぐ下にある平滑筋層(子宮筋層)にできる良性腫瘍です。がん化することはなく、転移もしませんが、急速に拡大し大きな腫瘤になることがあります。症状が重い場合は、薬物療法や手術などさまざまな治療が検討されます。
発生部位と性質
粘膜下筋腫は子宮内膜の直下に位置し、主に線維組織から構成されています。腫瘍自体は良性であるため、周囲の組織へ転移することはありません。
原因
正確な原因は不明ですが、思春期以降にエストロゲンが増加すると発生・増大しやすくなります。妊娠中のエストロゲン上昇で急速に大きくなることがあり、閉経後のエストロゲン低下に伴い縮小します。肥満やアフリカ系アメリカ人の女性に多く見られます。
主な症状
- 無症状で経過することもあるが、腫瘍が大きくなると月経過多や長時間出血が起こりやすい。
- 強い子宮痙攣や腰痛、不妊の原因になることがある。
- 妊娠中に位置が問題になると出血や早産のリスクが高まる。
診断方法
まず骨盤診察で異常を確認し、経膣または経腹超音波検査で腫瘍の位置と大きさを評価します。超音波だけで判断が難しい場合は、腹腔鏡検査で直接観察します。
治療選択肢
- 薬物療法:ホルモン薬で出血や疼痛をコントロール。
- 手術:筋腫だけを除去する子宮鏡的切除(ホルモン腫瘍摘出)や、子宮全摘出。
- 子宮動脈塞栓術(UAE):カテーテルで微小粒子を注入し、腫瘍への血流を遮断。
- ガイド下集束超音波療法(FUS):高エネルギー超音波で腫瘍組織を熱破壊。
治療は症状の程度、妊娠希望の有無、腫瘍の大きさや位置などを総合的に判断して選択します。
