黒色腫のインターロイキン2治療
機能
ステージIIIの黒色腫では、外科的切除が主な治療ですが、切除が困難な場合は腫瘍内にIL-2を注入します。ステージIVでは、一部の患者がIL-2に反応し、寿命が延長されることがあります。低用量のIL-2をインターフェロンやテモゾロミドと併用することで、治療効果が期待されます。
意義
IL-2は免疫系が自然に産生するサイトカインで、T細胞やナチュラルキラー細胞の増殖を促進します。腫瘍を直接殺すわけではありませんが、免疫細胞の活性化によりがん細胞の除去を助けます。手術後の再発リスクがある場合、IL-2は補助療法として使用され、長期寛解を目指すことが可能です。
副作用
高用量のIL-2投与は、心血管系、神経系、消化器系、腎臓、血液、肝臓などに重篤な毒性を引き起こすことがあります。また、発熱性好中球減少症や敗血症のリスクもあります。副作用は医師の管理下で適切に対処すればコントロール可能です。
適応・禁忌
以下の状態にある患者はIL-2治療の対象外となることが多いです。
- 長時間ベッドに横たわらざるを得ない重症患者
- 酸素吸入が必要な患者
- 脳転移が活動的である場合
- ステロイドを常用している場合
- 心臓、肝臓、肺、腎臓の重篤な疾患や自己免疫疾患がある場合
上記に該当しても、個別の評価で治療が可能なケースもあるため、必ず担当医と相談してください。
投与方法
IL-2は注射によって投与されます。入院患者は静脈内に連続または数時間ごとの点滴で投与され、高用量の場合は特に注意が必要です。外来患者は自己注射(皮下)を行い、医師の指導のもとで自宅で治療を続けることができます。
