消化性潰瘍の主な症状と注意点
痛み
痛みは鈍い灼熱感やかゆみのように感じられ、へその上から胸骨の間、あるいは背中に現れます。痛みは数分から数時間続き、数日から数週間にわたって断続的に起こります。空腹時や食後1〜3時間後に痛みが強くなることが多く、制酸剤や食事で一時的に緩和されることがあります。
消化不良(ディスペプシア)
消化性潰瘍に伴う典型的な症状です。少量の食事でも膨満感や満腹感が生じ、げっぷが頻繁に出ます。胃酸が喉まで逆流する「逆流感」や、軽い吐き気・嘔吐が短時間で症状を和らげることがあります。
緊急症状
以下の症状が現れたらすぐに医療機関を受診してください。
- 突発的な激しい腹痛
- タール状、黒色、または血が混じった便
- 血液やコーヒーかすのような嘔吐(出血のサイン)
- 嘔吐が止まらず、胃内容物が全部出てくる(腸閉塞の可能性)
リスク要因
次のような生活習慣や既往歴があると、ヘリコバクター・ピロリ感染やNSAIDsの長期使用により潰瘍ができやすくなります。
- 喫煙、過度の飲酒、家族歴
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の長期使用
- 心不全、ワルファリンやフサマックス(骨粗鬆症治療薬)、プレドニゾロンなどのステロイド使用
症状の重要性と特徴
潰瘍の痛みは局所的に感じることもあれば、腹部全体に広がることもあります。十二指腸潰瘍は食後数時間後に上部胃部で痛みが現れ、食事で一時的に緩和されることがあります。痛みは「かきむしるような」感覚と表現されます。一方、胃潰瘍は夜間や食後に鈍く持続的な痛みが出やすく、食事で悪化します。出血性潰瘍になるまで症状が全く現れないケースもあります。
