ヘリコバクター・ピロリ感染の検査と治療

ヘリコバクター・ピロリとは

ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)は胃と小腸の上部に感染する細菌です。多くの人は症状が出ないものの、潰瘍や胃がんの原因になることがあります。世界人口の約半数が感染していると推定されています。

感染原因

H. pyloriは糞便や唾液との直接接触、汚染された水を介して人から人へ伝染します。口から体内に入り、胃酸に耐える酵素を産生して胃の酸性環境に適応します。

主な症状

嘔吐、悪心、膨満感、胃部の灼熱感、体重減少など、他の胃腸疾患と類似した症状が現れます。血便や黒色タール状の便、激しい腹痛、嚥下困難、血を吐くなどの緊急症状がある場合は速やかに医師の診察を受けてください。

検査方法

H. pyloriの有無は以下の4つの検査で確認できます。

  • 血清抗体検査:血液中の抗体を測定し、過去または現在の感染を判定します。
  • 尿素呼気テスト:放射性炭素標識の尿素液を飲み、呼気中の炭素を測定します。
  • 便中抗原検査:便サンプルから菌の抗原を検出します。
  • 内視鏡検査(生検):内視鏡で胃粘膜を観察し、必要に応じて組織を採取して詳細解析を行います。

治療法

標準的な治療は抗生物質の併用療法です。2種類の抗生物質を14日間連続で服用し、耐性菌の発生を防ぎます。併せて胃酸分泌抑制薬を使用し、抗生物質の効果を高めます。治療後は再検査で除菌が成功したか確認することが推奨されます。

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