十二指腸潰瘍が引き起こす腰痛とは
潰瘍には主に胃潰瘍と十二指腸潰瘍の2種類があります。胃の粘膜にできるものが胃潰瘍、十二指腸の上部にできるものが十二指腸潰瘍です。米国の統計では、十二指腸潰瘍は胃潰瘍の約3倍の頻度で発生しています。実際に潰瘍がないのに同様の症状が出ることもあり、これは機能性ディスペプシアと呼ばれます。
十二指腸潰瘍とは
十二指腸の粘膜に開いた潰瘍で、直径は約3〜4cmが一般的です。
原因
胃酸とペプシンが粘膜を侵食することで潰瘍が形成されます。
過度のコーヒー摂取、喫煙、ストレスなどの生活習慣が悪化要因となります。
ヘリコバクター・ピロリ菌による感染(胃幽門部の粘膜に感染)が主な原因の一つです。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs、特に非腸溶性のイブプロフェンなど)も胃・十二指腸粘膜を傷つけ、潰瘍を引き起こすことがあります。背痛の治療で処方されることが多い薬です。
主な症状
食後1〜3時間後に上腹部に鈍い痛みや灼熱感が出ることが多いです。食事で一時的に緩和されることがあります。
満腹感、食欲不振、空腹時の空腹感、吐き気や嘔吐が伴うこともあります。
痛みの特徴
上腹部の鈍痛・焼けるような痛みが典型的ですが、刺すような鋭い痛みとして現れることもあります。
痛みが背中や胸部に放散することがあり、心筋梗塞などと誤認されることがあります。
治療法
抗酸薬やプロトンポンプ阻害薬で胃酸分泌を抑え、潰瘍の自然治癒を促します。
ヘリコバクター・ピロリが陽性の場合は抗生物質の併用療法が行われます。
喫煙や過度のカフェイン摂取の中止、ストレス管理など生活習慣の改善が重要です。
重篤な出血や穿孔が起きた場合は外科手術が必要になることがあります。
潰瘍に伴う腰背部の痛み
潰瘍による痛みが背中や腰に放散し、広範囲に感じられることがあります。特に座位で痛みが増し、立ったり軽く歩いたりすると緩和されるケースが報告されています。また、臀部上部に帯状に痛みを感じる患者もいます。
