尿道拡張に使用される器具と手順
尿は膀胱から尿道を通って体外へ排出されます。尿道が閉塞すると、排尿が困難になり、腎臓や尿路に重大なダメージを与える恐れがあります。こうした緊急事態は泌尿器科医が迅速に対処し、適切な拡張器具を用いて尿道を広げます。
ボギー(Boogie)
ボギーは細いプラスチック製の棒で、尿道狭窄がある場合に拡張用として挿入します。狭窄は感染症、外傷、性病、癌、過去の医療処置などで生じた瘢痕組織が原因で、尿の流れが妨げられます。ボギーは太さが徐々に増す数本のロッドを順に尿道へ挿入し、瘢痕組織を伸ばして拡張します。
カテーテルステレットと拡張子
カテーテルステレットは尿道を通って膀胱まで届くガイド用の細い棒です。ステレットは探針として機能し、カテーテル挿入時の道標となります。尿道が狭くなっている場合は、ステレットの上に拡張子を装着し、尿道径を広げます。男性専用で、滅菌済みの使い捨てタイプが一般的です。
サウンド(Sounds)
抗生物質が普及する前は、淋病が原因で尿道狭窄が頻発していました。そのため、狭窄部を破壊し尿の流れを回復させる器具として「サウンド」が開発されました。代表的なものに90度カーブを持つヴァン・ビューレン・サウンドがあり、陰茎の解剖学的形状を模しています。使用時は患者を仰向けに寝かせ、器具を滅菌・潤滑したうえで自然に重力で尿道奥まで降ろします。決して力任せに押し込んではいけません。
