本当のストレス性尿失禁とは
米国の50歳以上の女性の約35%が尿失禁を経験しており、うち約60%が本当のストレス性尿失禁(GSI)です。これは加齢に伴う最も一般的なタイプの尿失禁です。
症状
- 咳、くしゃみ、笑い、運動時に尿が漏れる場合はGSIの可能性があります。数滴から連続した尿流まで様々です。
原因
- 骨盤底筋や括約筋の弱化が主な原因です。出産後や妊娠中は骨盤底が緩み、膀胱が下がって尿道が完全に閉じなくなることがあります。
診断
- 泌尿器機能検査(尿流動力学検査)で膀胱圧や容量を測定します。膀胱内圧測定や尿道圧プロファイル、漏れ圧点検査などが行われます。
自宅でできる対策
- 骨盤底筋トレーニング(ケーゲル運動)を1日5セット、各10回実施すると筋力が強化されます。
- ケーゲルが難しい場合は、非侵襲的な骨盤底刺激(PFS)で筋肉と神経を活性化できます。
- 運動時の漏れ防止には、タンポンや骨盤臓器サポートデバイス、ダイアフラムが有効です。
医療的治療
- 重症例では、尿道内にコラーゲンなどのバルク材を注入し、尿道壁を厚くする注射療法があります。
- 手術としては、膀胱頸部を恥骨に固定するレトロパブリック吊り上げ術や、スリング法があります。
- 人工括約筋装置は、主に男性に用いられますが、尿道周囲に液体入りカフを装着し、手動で開閉します。
- いずれの手術も、尿排出困難などの副作用リスクがあります。
