腸と膀胱のコントロールを改善する方法
はじめに
排泄のコントロールがうまくいかず、失禁に悩む方は多くいます。日常生活でトイレの近くにいる必要があったり、公共の場での恥ずかしい事故を恐れたりします。恥ずかしさから相談を躊躇する方もいますが、適切な知識や医療介入で改善できるケースがほとんどです。軽度の場合はセルフケアで、重度の場合は医師の提案する治療法があります。
対策ステップ
ステップ1:失禁のタイプと重症度を確認する
膀胱と腸の失禁は原因が異なるため、対策も別々です。急なトイレ欲求など軽い症状は簡単な方法で改善できることが多いですが、完全に排泄ができない場合は手術が必要になることもあります。
ステップ2:骨盤底筋(ケーゲル)エクササイズで膀胱を鍛える
骨盤底筋は尿を保持する役割を持ちます。尿が出るのを止める感覚で筋肉を収縮させる練習を行います。筋肉がうまく感じられない場合は、バイオフィードバックや電気刺激装置を使って筋肉の動きを確認しながらトレーニングすると効果的です。
腸のコントロール向上にもバイオフィードバックが利用できます。肛門に装置を挿入し、筋力や活動を測定して、適切なトレーニング方法を学びます。
ステップ3:食事で腸のコントロールを整える
慢性的な便秘が原因なら、十分な水分摂取と食物繊維が豊富な食品(全粒穀物、野菜、果物)を増やします。下痢が問題の場合は、逆に水分と食物繊維を適度に摂り、便を固めるようにします。
ステップ4:薬物療法を検討する
上記の方法で改善しない場合、膀胱の失禁には膀胱筋を弛緩させる薬や尿道・膀胱筋を締める薬があります。腸の失禁には、下痢止め、下剤、軟便剤などが処方されます。
ステップ5:手術以外のデバイスを活用する
手術を行わずに膀胱をコントロールできるデバイスがあります。陰茎や膣に装着し、患者自身が膀胱の開閉を操作できるものです。代表的なものにペッサリー、膀胱頸部サポート装置、尿道インサート、尿シールなどがあります。
ステップ6:外科的治療を検討する
すべての非外科的手段が効果を示さない場合は、外科的治療を検討します。尿失禁に対しては膀胱拡大手術や仙骨神経刺激が行われます。腸の失禁に対しては、肛門括約筋形成術(スフィンクタープラスト)、括約筋置換、括約筋修復などが選択肢です。
まとめ
失禁は原因に応じた対策を段階的に行うことで改善が期待できます。まずは自分の症状を正確に把握し、骨盤底筋トレーニングや食事改善を試み、必要に応じて医師に相談して適切な薬やデバイス、手術を検討しましょう。
