膀胱感染症に対するアシドフィルスの効果と摂取方法
膀胱感染症は米国だけでも毎年何百万人もの診療を必要とします。メリーランド大学医療センターによれば、生涯でほとんどの女性が一度は尿路感染症を経験するとされています。膀胱感染は痙攣感や頻尿・切迫感・排尿時の痛みを伴います。放置や慢性化すると腎盂腎炎や間質性膀胱炎といった深刻な合併症を招く恐れがあります。近年、アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)などの自然療法が補助的治療として注目されています。
膀胱感染症の原因
膀胱感染は外部からの細菌が尿道や膀胱に侵入して起こります。女性は尿道が短く、膣や肛門に近いため細菌が入りやすいです。男性の場合は前立腺の問題が関与することがあります。免疫力が低下すると感染しやすくなります。免疫低下の要因としてはストレス、抗生物質の使用、偏った食生活、経口避妊薬などが挙げられます。
アシドフィルスとは
Lactobacillus acidophilus は人の小腸や膣に常在する有益菌です。タンパク質の消化を助け、栄養吸収を促進します(文献4, p.74)。ビタミンKやラクターゼを産生し、酸性フィリン、ラクシシジン、バクテリオシンといった抗菌物質も分泌します(文献2)。健康な腸内のアシドフィルス比率は約85%とされていますが、食生活の乱れにより多くの人は15%程度にとどまっています。腸内の有害菌が増えると、尿道や膀胱へ移行するリスクが高まります(文献4, p.74)。
アシドフィルスの免疫増強効果
抗菌・抗真菌作用や栄養吸収促進に加えて、アシドフィルスは免疫系の維持・向上に寄与します。乳酸、ビタミンB群、過酸化水素、天然抗生物質を産生し、腸や膣に常在することで有害菌や真菌の付着・増殖を抑制します。抗生物質投与後は、アシドフィルスが腸内環境を再構築し、免疫機能を回復させます。
膀胱感染症に対するアシドフィルス
前述の通り、アシドフィルスは有害菌に対抗し免疫機能を高めます。また、付着阻害作用により細菌が膀胱壁に付着するのを防ぎます。健康な膣環境では、アシドフィルス株は膀胱感染を引き起こす代表的な細菌に対して拮抗作用を示すことが報告されています。
アシドフィルスの摂取方法
アシドフィルスは健康食品店で手軽に入手でき、カプセル、粉末、ヨーグルトなど様々な形態があります。乳製品ベースのものが一般的ですが、乳製品不使用の製品もあります。膀胱感染時、特に抗生物質を併用している場合は積極的に摂取すると効果的です。また、予防的に腸内の有益菌レベルを維持し、免疫力を高める目的でも日常的に取り入れると良いでしょう。
