銀コーティングカテーテルによる尿路感染症(CAUTI)の概要

尿道から膀胱へ挿入し、尿を排出する細く柔らかなチューブが尿カテーテルです。銀合金でコーティングされたカテーテルは、カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)のリスク低減を目的としています。

歴史

1980年代後半、研究者はカテーテルの外側に酸化銀を塗布し、銀の抗菌効果でCAUTIを減らす試みを行いました。しかし、感染率の低下は認められず、このタイプのカテーテルは製造中止となりました。

特徴

最新世代の銀コーティングカテーテルは、カテーテル内外面にコロイド銀合金の薄膜を施し、さらにハイドロゲル層で覆われています。

機能

コロイド銀は銀イオンを放出し、細菌に対して毒性を示すとともに、カテーテル表面への付着・増殖・移動を阻害します。

効果

複数の研究で、銀コーティングカテーテルは非コーティングカテーテルや他のコーティング材に比べ、CAUTIの発生率を大幅に低減することが示されています。

意義

CAUTIは米国で最も頻繁に発生する院内感染です。銀コーティングカテーテルは感染率を30〜55%削減し、患者の退院を早める効果があります。

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