尿路感染症の治療方法
尿路感染症とは
尿路感染症(UTI)は、腎臓・膀胱・尿道・尿管のいずれかに細菌が増殖して起こります。主な症状は排尿時の痛み、血尿、頻尿です。米国国立衛生研究所によると、毎年800万件以上の診療が行われるほど一般的な疾患です。女性は男性に比べて発症しやすく、ほとんどの場合は簡単に治療できます。
治療の基本
抗生物質
UTIは細菌感染が原因のため、抗生物質が第一選択となります。使用する薬は感染菌の種類や患者の既往歴に応じて決まりますが、レボフロキサシン、シプロフロキサシン、アモキシシリン、ニトロフラントイン、サルファメトキサゾール‑トリメトプリンなどが一般的です。通常は7〜10日間の服用が指示され、数日で症状が改善しますが、再感染防止のために全量を飲み切ることが重要です。重症例では点滴による抗生物質投与が必要になることがあります。
疼痛緩和
UTIは痛みを伴うことが多いので、アセトアミノフェン、イブプロフェン、アスピリンなどの市販の鎮痛剤で対処できます。また、痛みがある部位に温湿布や湯たんぽを当てると、安静時や就寝時の不快感が和らぎます。
慢性・再発性感染への対策
一部の女性は慢性的にUTIを繰り返します。このような場合、感染の兆候が出た段階で早期に抗生物質を投与する「予防的治療」が行われます。性交渉後に単回投与の抗生物質を服用することで、性行為関連のUTIを防止できることもあります。性交前後にトイレに行く習慣をつけることも、細菌の排出を促し再発リスクを低減します。
