間質性膀胱炎の治療法

間質性膀胱炎は、膀胱の慢性炎症性疾患で、頻尿・尿意切迫感・膀胱が満杯になる際や、尿を我慢したとき、刺激性の食べ物を摂取したとき、肉体的・精神的ストレス時に中等度から重度の痛みが生じます。膀胱容量が小さく、膀胱内に小さな潰瘍(グロメレーション)が見られることもあります。以下では、生活習慣の改善、薬物・非薬物療法、膀胱拡張・灌流療法について解説します。

生活習慣の改善

  • 酸性尿は痛みを増強することがあるため、酸性度の低い食事を心がけましょう。酸性の強い食品は、発酵・熟成食品(チーズ、ヨーグルト、サワークリーム、バターミルク)や香辛料、チョコレート、肉類・内臓・卵、トウモロコシ、豆類、プラムやクランベリーなどの果物です。アルコールやカフェイン(コーラ、紅茶、コーヒー)も膀胱を刺激するため控えます。喫煙は膀胱刺激と疼痛を悪化させる可能性があるため、禁煙を推奨します。

    膀胱訓練により容量を徐々に拡大することが有効です。決まった時間に排尿し、排尿間隔を徐々に延長して膀胱を伸ばすことで、尿意切迫感と頻尿を軽減できます。

薬物・治療法

  • 原因不明で症状は個人差が大きいため、複数の治療法を組み合わせて試す必要があります。市販のサプリメント「カルシウムグリセロリン酸塩(Prelief®)」は尿をアルカリ性にし、疼痛緩和に役立つことがあります。疼痛が強い場合は、アスピリン、イブプロフェン、アセトアミノフェンなどの鎮痛剤が使用されます。

    三環系抗うつ薬(Elavil®)やカルシウムチャネルブロッカーは慢性疼痛のコントロールに有効なことがあります。FDA 承認薬であるペントサンポリ硫酸塩は効果が出るまでに約6か月要することがあります。

    経皮的電気神経刺激(TENS)は、背部・下腹部・膣内に小さな電極を装着し、日2回の刺激で疼痛を緩和します。症状が重くTENS に反応した場合は、皮下に永久的な神経刺激装置を埋め込む手術も検討されます。鍼灸やリラクゼーション法など代替医療も併用できます。

膀胱拡張・灌流療法

  • 診断の一環として膀胱を過剰に注入(拡張)する検査がありますが、これだけで症状が改善する患者もいます。膀胱灌流はカテーテルを膀胱に挿入し、ジメチルスルホキシド(DMSO)などの薬剤を約15分間保持した後に排尿します。通常、週1〜2回、8週間程度実施し、必要に応じて継続します。DMSO が効果的な場合は、在宅での自己灌流が可能です。

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