尿中に糞便が混入する意味とは?

糞尿とは

糞便が尿中に混入する状態は「糞尿(fecaluria)」、あるいは正確には「糞臭尿」と呼ばれます。これは、消化管と泌尿器系の間に異常な交通ができたことを示すサインです。

主な原因

腸膀胱瘻(コロベシカルフィステュラ):結腸と膀胱の間に異常な開口部ができ、便が尿に流れ込む。憩室炎、クローン病、癌などが原因です。

直腸膀胱瘻(レクトベシカルフィステュラ):直腸と膀胱の間に開口部ができ、便が尿に混入します。外傷、手術、感染などが原因です。

尿管結腸吻合術(Ureterosigmoidostomy):尿管をS状結腸に接続する手術で、膀胱癌などの治療に用いられることがあります。この手術により便と尿が混ざる可能性があります。

医療処置による一時的な混入

大腸内視鏡検査やバリウム注腸検査などの手技中に、便が尿路に入り込むことがあります。この場合は一過性であり、特に問題はありません。

診断と対策

尿中に便が見られた場合は、基礎疾患の有無を確認するために医師の診察が必要です。尿検査や画像診断(CT、MRI、膀胱鏡検査など)で原因を特定し、必要に応じて外科的修復や感染治療が行われます。

早期に適切な診断と治療を受けることで、合併症や生活の質の低下を防ぐことができます。

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