オーバーフロー失禁の原因と対策

尿失禁とは、膀胱の排尿をコントロールできない状態を指します。症状は一時的なものから慢性的なものまで様々で、米国だけでも約1300万人が悩んでいます。特に介護施設に入所している高齢者の約50%が尿失禁を経験しており、そのうち女性が多くを占めています。

尿失禁の種類

  • 切迫性失禁(急に尿意が来て漏れてしまう)
  • ストレス性失禁(咳やくしゃみで漏れる)
  • オーバーフロー失禁(膀胱がうまく空かず、少量が漏れる)
  • 機能性失禁(身体的・認知的障害でトイレに間に合わない)
  • 混合性失禁(複数のタイプが同時に起こる)

オーバーフロー失禁の定義

オーバーフロー失禁は、膀胱が十分に排尿できず、少量の尿が不随意に漏れる状態です。尿意が感じられなくなることもあり、排尿を試みても尿が出にくい、あるいは排尿後すぐに少量が滴り落ちることがあります。前立腺肥大による尿道閉塞が原因で高齢男性に多く見られ、女性では比較的稀です。

閉塞(尿道狭窄や膀胱頸部狭窄)

尿道や膀胱頸部が狭くなると、尿の流れが阻害されます。膀胱壁の筋肉が弱まって強い収縮ができなくなることも原因の一つです。結果として尿がたまり膀胱が拡大し、少量ずつ漏れ出します。男性では前立腺手術後や放射線治療後に閉塞が起こりやすいです。

薬剤の影響

抗コリン薬、抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、抗精神病薬、オピオイドなどは、脳や脊髄への神経伝達に影響を与え、膀胱の収縮力を低下させます。その結果、オーバーフロー失禁が生じることがあります。該当する薬を服用中で症状がある場合は、医師に相談し、薬剤の変更や調整を検討してください。

神経障害

糖尿病による血糖コントロール不良で神経が損傷したり、脊髄損傷、ポリオ、多発性硬化症、脳卒中などの中枢神経系の障害が膀胱の筋肉収縮を妨げ、オーバーフロー失禁を引き起こすことがあります。

対処法・医療機関への受診

オーバーフロー失禁や他のタイプの尿失禁に悩んでいる場合は、早めに泌尿器科や泌尿器専門医を受診しましょう。近年は薬物療法、膀胱トレーニング、外科的手術、デバイス治療など多様なアプローチがあり、症状に合わせた最適な治療が受けられます。

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