定義
「ギグル失禁(ギグルエナーレシス)」とは、笑い声やはしゃぎが激しいときに膀胱が無意識に排尿してしまう状態です。子どもが笑っている間に膀胱が完全に空になり、排尿を制御できません。
排尿機能障害(Voiding Dysfunction)
この失禁は、発達年齢に対して異常な排尿パターンを示す「排尿機能障害」の一部と考えられます。膀胱が尿で満たされたとき、あるいはトイレで排尿しようとする際に、膀胱や尿道括約筋に問題があると正常に排尿できません。
原因
主な原因は「ストレス性失禁」で、笑い・くしゃみ・咳などで腹圧が上昇したときに無意識に尿が漏れます。医師は身体検査や以下のような検査を実施します。
- 問診・排尿日誌の作成
- 下肢の感覚・筋緊張・反射の神経学的検査
- 尿検査・血液検査・培養検査
- 膀胱・腎臓の超音波検査、排尿造影、下部脊椎MRI、腎機能スキャンなど
失禁のサイン
日中や夜間の尿漏れ、排尿時のぎこちない感覚(滴下、間欠的な尿流、排尿時の努力)、頻尿・尿意切迫感、尿路感染症の再発、血尿、背部・腹部・側腹部の痛み、1日4回未満の排尿、便秘や失禁などが見られます。
治療法
原因が特定されたら、以下のような対策が行われます。
- 便秘の管理、再発性尿路感染症の治療
- カフェイン、炭酸飲料、柑橘系ジュース、チョコレートなど膀胱刺激物の除去
- 行動療法:トイレに行くタイミングを認識させ、排尿コントロールを学習させる
- 高繊維食と定期的なトイレスケジュールの設定
- 尿道括約筋強化のためのケーゲル運動
