小児泌尿器科の主な問題と対策

大人と同様に、子どもも様々な泌尿器系の問題に悩まされます。男女差はあり、男児に多い傾向がありますが、症状は軽度のものから命に関わるものまで幅広く、薬物療法で改善するケースが多いものの、構造的な問題や全身的な障害がある場合は手術が必要になることもあります。

夜間遺尿(ベッドウェッティング)

夜間遺尿は最も一般的な小児泌尿器疾患のひとつです。多くの親はトイレトレーニングの失敗と考えがちですが、実際には子どもの発達段階で起こる自然な現象です。主に6~7歳頃に見られ、膀胱が夜間に十分に機能しないことが原因です。数か月以上続く場合は、医師の判断で薬物療法が検討されます。

停留精巣(未降精巣)

出生時の2~5%の子どもに未降精巣が見られます。早産児に多く、通常は片側のみが陰嚢へ降りてきません。多くは数か月で自然に下降しますが、下降しない場合は精巣固定術(オルキオペクティ)などの外科手術が必要です。

尿道下裂(ヒポスパディア)

尿道口が陰茎の下側に位置する先天性奇形です。治療は尿道口を正常位置へ再建する手術で、3~18か月の乳児期に行うのが一般的です。未治療のまま放置すると、トイレトレーニングの障害や将来的な性機能障害につながる恐れがあります。

腎盂尿管接合部閉塞(UPJ閉塞)

腎臓から膀胱へ尿が流れる腎盂尿管接合部が閉塞し、尿の逆流や腎機能障害を引き起こします。先天性の奇形が原因で、新生児に多く見られます。感染予防のため抗生物質が投与され、自然に改善しない場合は腎盂形成術(腎盂尿管再建手術)で閉塞を解除します。

尿路感染症

小児の尿路感染症は比較的頻繁に起こります。衛生状態の不良や先天的な解剖異常が主な原因です。症状は微熱、排尿時の灼熱感、背部疼痛などです。尿検査で感染の有無が判定でき、通常は抗生物質で治療します。

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