麻痺性イレウスとは?
麻痺性イレウスとは
麻痺性イレウスは腸の筋肉が麻痺し、食物や老廃物が通過できなくなる状態です。主な症状として腹痛、膨満感、便秘、吐き気、嘔吐、下痢、腹部膨張、発熱、悪寒などがあります。原因は腹部手術、特定の薬剤、感染症、低カリウム血症や脱水などの電解質異常が挙げられます。治療は点滴や鎮痛剤による支持療法が基本で、必要に応じて原因疾患の手術が行われます。
原因
- 腹部手術:腸を扱う大手術後に神経が損傷しやすく、麻痺性イレウスの代表的な合併症です。
- 特定の薬剤:オピオイド、抗コリン薬、カルシウム拮抗薬などは腸の蠕動を抑制します。
- 感染症:細菌やウイルス感染に伴う毒素が神経を障害し、腸の動きを止めます。
- その他の状態:低カリウム血症、脱水、電解質バランスの乱れなども原因となります。
症状
- 腹痛
- 膨満感(お腹が張る)
- 便秘
- 吐き気・嘔吐
- 下痢(稀に)
- 腹部膨張
- 発熱・悪寒
治療
治療は大きく「支持療法」と「外科的治療」に分かれます。
支持療法
- 点滴:嘔吐や下痢で失った水分・電解質を補給します。
- 鎮痛薬:腹痛や膨満感を緩和します。
- 鼻胃管(NGチューブ):胃内容物やガスを吸引し、腹部膨張を軽減します。
- 中心静脈栄養(TPN):腸管が機能しない期間に必要な栄養を静脈から供給します。
外科的治療
以下のように、麻痺性イレウスの根本原因が手術でしか除去できない場合に実施します。
- 腸閉塞
- 絞扼ヘルニア
- 腸穿孔
予防策
完全に防げる方法はありませんが、リスクを減らすための生活習慣があります。
- 不要な腹部手術は避ける
- 麻痺性イレウスの原因となる薬は必要時のみ使用する
- 脱水を防ぐために十分な水分摂取を心がける
- バランスの取れた食事と適度な運動で腸の健康を維持する
