膀胱の疾患と主な症状・診断方法
膀胱は腹部下部の中心に位置する小さな臓器で、尿を貯めて排出できるようにする役割があります。どの臓器と同様に、膀胱もさまざまな疾患にかかります。膀胱疾患は症状や原因が多岐にわたり、以下のような形で現れることがあります。
感染症(膀胱炎)
膀胱炎は尿路感染症の一部で、膀胱に細菌が増殖することで起こります。主な症状は排尿時の焼けるような痛み、発熱、頻尿、膀胱周囲の圧迫感などです。
間質性膀胱炎
間質性膀胱炎は膀胱壁の炎症が慢性化し、頻繁で痛みを伴う排尿を引き起こします。女性に多く見られ、生理期間中に症状が悪化することがあります。
尿失禁
尿失禁は膀胱の機能制御がうまくいかない状態で、以下の2タイプに分けられます。
- 筋力低下型(失禁):膀胱筋が弱くなり、少量の尿が漏れやすくなります。
- 過活動膀胱型(過活動性失禁):神経の信号が過剰に伝わり、膀胱が頻繁に収縮して、尿が満杯でなくても排尿欲求が生じます。
膀胱がん
膀胱がんは膀胱の粘膜に発生する悪性腫瘍で、米国国立がん研究所によるとがん全体の中で6番目に多いとされています。症状としては血尿、頻尿、腰部の痛みなどがあります。
診断方法
膀胱疾患の診断は尿検査やX線検査などの非侵襲的な方法から始めますが、正確な評価には膀胱鏡検査が推奨されます。膀胱鏡は尿道から挿入し、膀胱内部を直接観察できる装置です。
