CMV(サイトメガロウイルス)とは何か?

サイトメガロウイルス(CMV)は、米国疾病予防管理センター(CDC)の調査によると、成人の50~80%が40歳までに感染する一般的なウイルスです。多くは無症状ですが、胎児や免疫力が低下した人には深刻な影響を及ぼすことがあります。

語源

「Cyto」はギリシャ語の「kytos(容器)」に由来し、1850年代以降は「細胞」を意味します。「Megalo」はギリシャ語の「megas(大きい)」に由来し、「大きな」を意味します。「Virus」はラテン語で元は「毒」を指し、1700年代初頭から感染症を指す言葉として使われています。

特徴

CMVはヘルペスウイルス科に属し、水痘や単核球症と同じ家族です。感染した細胞は大きくなり、これが「サイトメガロウイルス」という名前の由来です。一度感染するとウイルスは生涯にわたり体内に潜伏します。血液、唾液、尿、母乳などの体液を介して感染します。

症状

一般的な症状は倦怠感、喉の痛み、食欲不振、筋肉痛などで、軽度で短期間です。免疫が正常な人は自覚しないことが多いです。免疫抑制状態(HIV感染や化学療法中)では、視力障害、肺炎、出血性潰瘍、肝炎、脳炎など重篤な合併症を起こすことがあります。

危険性

妊婦がCMVに感染すると胎児へ垂直感染し、先天性CMVとして生まれます。感染した新生児の約1%が重篤な疾患を抱えて出生します。先天性CMVは出生時の低体重や黄疸など一時的な症状に加え、永続的な聴覚・視覚障害や知的障害を引き起こすことがあります。

診断と治療

血液や組織検体でCMV抗原や抗体を検査し診断します。免疫が正常な成人は自然に回復することが多く、特別な治療は不要です。現在(2023年時点)ワクチンや根治療法はありませんが、先天性CMVや免疫抑制患者にはガンシクロビルやバルガンシクロビルといった抗ウイルス薬がウイルス増殖を抑制します。

予防策

CMVの感染予防には次のような対策が有効です。

  • 手洗いを頻繁に行う。
  • 飲み物のグラスや食器を共有しない。
  • 小児の涙や唾液との直接接触を避ける。
  • 性行為時はコンドームを使用し、感染リスクを低減する。

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