毛細血管の透過性と炎症反応

毛細血管の透過性

毛細血管は酸素や栄養素を組織へ供給し、老廃物を除去する小さな血管です。血液は主に血球と血漿から成り、血漿は淡い黄色の液体です。毛細血管透過性とは、血漿が毛細血管の内外へ移動することを指します。

透過性の増加

通常、血漿が組織に入る量と組織から循環系に戻る量はバランスが取れています。感染や外傷で組織が損傷すると、毛細血管の内皮が漏れやすくなり、透過性が上昇します。その結果、余分な液体が組織に流入します。

透過性を媒介する物質

組織損傷時に毛細血管を漏れやすくする化学物質を透過性メディエーターと呼びます。ヒスタミンやセロトニンが代表的で、毛細血管の透過性を高めます。

透過性増加の目的

炎症過程で血漿が損傷組織に流入すると、止血因子や感染拡大防止の因子、抗体、栄養素、食細胞(好中球やマクロファージ)を誘引するタンパク質などが運ばれます。これにより組織修復が促進されます。

炎症反応の症状

炎症は主に「紅・熱・痛・腫」の四つの臨床症状を伴います。紅と熱は血流増加によるもの、痛みは炎症時に放出される化学物質が神経終末を刺激するため、腫れは毛細血管透過性亢進で組織に液体が蓄積するために起こります。

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