慢性創傷のスワブ採取手順と注意点

必要な備品

  • 作業前にすべての備品を揃えておきます。ラテックスフリーの医療用検査手袋は必須で、創傷からの細菌汚染と、患者への二次汚染を防止します。使用後はバイオハザード廃棄袋へ入れて処分します。

    その他に必要なのは、生理食塩水、滅菌ガーゼ、培養・輸送キット(ジェル入り・ジェルなし)です。ジェル入りは好気性培養・感受性試験(C&S)用、ジェルなしはグラム染色用に使用します。

    好気性C&S は培養液中の細菌有無を顕微鏡で確認する検査です。グラム染色はヨウ素洗浄で細菌の細胞壁に含まれるリポ多糖とペプチドグリカンの量を判定し、濃度が低いとグラム陽性、高いとグラム陰性と分類します。

創傷の洗浄

  • 滅菌手袋を装着したら、まず生理食塩水で創傷を十分に洗浄します。残留した汚れや組織片を流水で流し、清潔にします。余分な生理食塩水は滅菌ガーゼで軽く押さえて拭き取ります。

    手袋を外しバイオハザード袋へ廃棄した後、手を洗浄し手指消毒を行い、再度滅菌手袋を装着して次の工程に進みます。

スワブによる採取

  • 滅菌された培養・輸送キットを開封し、スワブを取り出します。創傷が乾燥している場合は、キットの輸送液でスワブ先端を軽く湿らせます。洗浄後の創傷がすでに湿っている場合はこの手順は不要です。

    創傷の周囲を触れないよう注意しながら、スワブ先端を円を描くように回転させます。適度な圧力を加えて組織液を吸い取り、検体をキットの輸送容器に入れます。

    手袋を外し手を洗浄した後、検体はラボへ送付します。検体採取は、指示があればグラム染色用とC&S用の2回、別々に行います。

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