口腔ピアスがもたらす歯と口腔のリスク

歯の欠け・ひび割れ

舌のバーベルピアスは、金属製の棒が舌を貫通し、表面と裏側に装飾用スタッドが付いています。舌の動きやピアスを噛んだり押したりする習慣により、前歯が欠けたりひび割れたりするリスクが高まります。修復にはクラウンや詰め物が必要ですが、ピアスを装着したままだと修復部分が再び損傷することがあります。金属はエナメル質に対して硬いため、アクリル製のバーベルに変更すると若干安全性が向上します。

歯茎の炎症と隙間

舌や唇のピアスは歯茎の炎症を引き起こす危険性があります。唇のピアスは外側の歯茎に金属が摩擦し、舌のピアスは内側の歯茎に同様の刺激を与えます。重症例では歯茎手術が必要になることもあります。バッファロー大学の研究では、舌ピアス使用者は前歯間に隙間ができやすく、スタッドを強く押し付ける動作が原因とされています。

飲み込み・感染リスク

ピアスが緩むと誤飲や窒息の危険があります。最悪の場合、金属部が肺に詰まることも報告されています。また、舌は多数の大血管とつながっており、ピアスが感染すると血流を介して脳や他の臓器へ感染が拡大する恐れがあります。

神経損傷・その他の合併症

舌にピアスを施す際に主要な血管が損傷すると、大量出血や手術が必要になることがあります。舌は神経が密集しているため、神経が損傷すると舌の機能が回復不能になるリスクがあります。また、舌ピアスは歯痛(神経痛)を引き起こすことがあり、痛みの緩和が難しく長期化するケースが報告されています。

若年層はこれらの危険性を認識せずにピアスを装着するケースが多く、歯科医師は適切な情報提供と定期的なチェックを推奨しています。

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